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「日本沈没2020」コメント集(順不同)

  • 本作で描かれた「2020年の東京」の豊かさが空疎であったこと。
    本作を「政治的に」解釈した人々の反応が醜悪であったこと。
    本作にまつわるすべてのことが、身も蓋もない現実を突きつけてくる。
    日本は既に「沈没」しているのだ。

    宇野常寛評論家・PLANETS編集長

  • 今年一番絶望した映画!この世界が現実になったら、
    私は一番最初に、何も見ないまま死にたい。
    でも絶望の中では希望が際立つことも事実で、
    私達は今、間違いなく理想郷に住んでいるのだと噛み締めました。泣きます。

    はあちゅうブロガー・作家

  • この作品について湯浅監督がおっしゃった、「普通の人って複雑じゃないですか」という言葉が忘れられません。『日本沈没2020』には、フィクションに慣れすぎてしまった私たちが気にしてしまう、「フラグ」という概念が一切ありません。
    全員に死亡フラグが立っているとも、立っていないとも言える。
    ここには、野生のフィクションがあふれています。

    吉田尚記ニッポン放送アナウンサー

  • 各話30分、全10話のNetflix版は、観ることを止められないスリルと意外な展開の連続。その勢いを加速した劇場版は、濃密圧縮怒濤の150分に。非常事態だけのことにはしておけない、様々な社会問題が渋滞しているので、繰り返し観ずにはいられない問題作。

    よしひろまさみち映画ライター

  • 一分一秒を無駄にはできない!
    今を全力で生きることの大切を改めて気づかせてくれました。

    植松晃士ファッションプロデューサー

  • 自分の思っている日本人のイメージがどんどん裏切られてしまうくらい、オープニングからはショッキングな場面や出来事が繰り広げられ、いざ、大きな災害があった時にこんなにも人間は「心」を見失ってしまうものなのかという恐怖心もありましたが、主人公の歩は中学生という若い年齢で受け入れがたい現実と向き合いながら懸命に生きる姿が印象的でした。
    二重国籍の弟が日本代表としてオリンピックに出場するシーンでは「国籍はどっちでも良かったけどね」といっていましたが、その選択肢を与えられた時に「日本」を選んでもらえるようなそんな日本を私たちは今後どのように用意して行くのか、近年、災害が日本を襲う事が多くなった今、私達は失っては再建し、より良い未来を創っていきたい そう思いました。

    中西麻耶陸上アスリート:パラ幅跳び

  • アニメ『日本沈没2020』は、これまでの『日本沈没』から派生した劇場版映画、テレビドラマ、コミックとは全く異なる点があります。
    地殻変動の詳細や政府の対応、海外からの支援も何もかもがわからない目隠し状態に投げ出されてしまった、令和の時代に生きる等身大の日本人一家に焦点が当てられているのです。
    小松左京が『日本沈没』に込めた――“恐るべき危機を乗り越え生き残った日本人だからこそ、人類社会が直面する様々な危機への解決に貢献でき、世界で見直され、未来に特別な役割を果たせる”という想い。
    『日本沈没2020』を、世界中の人々に、日本が誇るアニメーションの手法を駆使した作品として楽しんでもらうと同時に、物語に込められた“災害への警鐘”と“危機を越え未来を切り拓く”というメッセージを受け取っていただければ幸いです。

    小松実盛小松左京 次男